みなさん こんにちは、4DL CTOの荒巻智隼です。
前回は顧客プロファイルをどのようにChatGPTと作っていけるのかという内容でした。
今回のテーマは「データ入力のチェックリスト作成」です。
今時であれば人がチェックする間もなく、システム側でのチェックなどもありシステム投入に際してはそこまで検討するポイントはないかもしれません。
ではチェックリストがどのような場面で必要になりそうでしょうか?
営業という場面においてはおそらく、ヒアリング時の抜け漏れチェックの際に話が出てくるのではないでしょうか。
今回は営業の時にも使えそうでかつその後のデータ入力も意識してチェックリストを作ってみましょう
・チェックリストの重要性
・ChatGPTとチェックリストを作る
・生成AIを活用したセグメンテーションの留意点
・チェックリスト作成と投入のコツ
・まとめ
法人営業としての過程で、顧客情報の収集と管理は欠かせない業務となります。しかし、顧客情報の取り扱いには細心の注意が必要です。情報の誤りや不適切な管理は、顧客との信頼関係を損ない、ビジネスチャンスを逃す可能性があるからです。
ここで、チェックシートの重要性が浮き彫りになります。チェックシートは、顧客情報を収集し、管理する際の羅針盤となるツールです。適切に設計されたチェックシートを活用することで、以下のようなメリットを得ることができます。
まず、チェックシートは顧客情報の網羅性と一貫性を確保します。営業活動に必要な情報項目を漏れなく収集し、記録方法や形式を統一することで、データの質を高め、活用しやすくなります。
次に、チェックシートはデータ分析の精度を向上させます。セグメンテーションなどの分析に必要な情報が適切に収集されていれば、顧客の特性やニーズを正確に把握することができます。これは、的確なマーケティング施策の立案と実行につながります。
チェックシートは、営業活動の礎となる顧客情報の管理において、欠くことのできないツールです。顧客との信頼関係を築き、ビジネスを成功に導くために、チェックシートを積極的に活用していきましょう。
そこで最初にChatGPTを利用したチェックシートの作成方法について見ていきます。
まずはシンプルにこのように聞いてみました。
次のようなデータを集めるため、お客様にヒアリングをしますがその際の
・抜け漏れがないようにするためのチェックシート
・チェックシートを活用するための自然なトークスクリプト
を検討してください
集めたいデータ
| 顧客ID | 年齢 | 性別 | 年収(万円) | 職業 | 居住地 | 購入商品カテゴリ |
|--------|------|------|-------------|----------|----------|--------------------------|
| 1 | 28 | 男性 | 450 | 会社員 | 東京都 | 電化製品, 書籍 |
| 2 | 45 | 女性 | 350 | 公務員 | 神奈川県 | 食品, 日用品 |
| 3 | 62 | 男性 | 800 | 経営者 | 大阪府 | 高級品, ゴルフ用品 |
| 4 | 33 | 女性 | 550 | 弁護士 | 東京都 | 旅行, 美容品 |
| 5 | 51 | 男性 | 600 | 医師 | 愛知県 | 車, 腕時計 |
| 6 | 39 | 女性 | 400 | 教師 | 福岡県 | 子供用品, 服 |
| 7 | 25 | 男性 | 300 | フリーター| 北海道 | ゲーム, 漫画 |
| 8 | 57 | 女性 | 500 | 主婦 | 京都府 | 園芸, 料理本 |
なにが欲しいか、そして前例があるのであれば、それを伝えると解像度もあがっていきます。
結果は画像のようになりました。
チェックシート自体にはおそらく問題はないでしょう。
実務を意識すると、紙なのかタブレットなのかなどそういった側面も出てきますが、一旦そこには目をつぶりつつで行きましょう。
今回は異なる部分ですが、仮にチェックシートがあれば、会話の録音音声やメモを生成AIに取り込むことで、そこからチェック項目に沿って内容整理等もできます。
おそらく出力で問題になるのがトークスクリプトでしょう。
おそらく営業従事者からすると前段もない会話として突っ込みたくなるところも多々あるかと思いますが、大きく2つの点にこの記事では着目します。
・聞く項目をそのまま聞いている
・担当直入すぎる
分かりやすいのが顧客IDの聞き出しの質問です。こういったIDはそもそも管理側、つまり私達都合の表記になります。それを聞く事自体がおかしな話です。またそのまま聞いても面食らってしまうでしょう。
という事で次に単刀直入すぎる点について
次のように聞き直してみました。
そこまで直球に聴いてしまうと不自然です。
前提条件を少し付け加えます。
営業トークのなかで、お客様情報を知るために、丁寧に伺うようにしてください。
結果は次の画像です。
とりあえず顧客IDについてはなくなりましたね。
とはいえまだまだ聞き出すことを主題としており、それだけのための会話となっていますね。
もちろん最終ゴールとして次回の商談になどなどあるのでもっともっと調整の余地はありそうですね。
また違う機会に探求してみましょう。
ひとまずチェックリストは作れそうです!
というわけでデータの投入について意識してみましょう。
例えばGoogleスプレッドシートで集計したとします。
実は最近ChatGPTとGoogle Driveの連携が発表されました。
ということでこれを読み込ませると...
このような形で表を読み取ってくれます。
ChatGPT上で修正や分析などが出来ます。
また、ChatGPTの画像認識も試してみましょう。
実際に作ったチェックリストを印刷しててきとうに記載してみました。これをスマホ上で読み込ませてみると
良い感じにまとめてくれましたね。
数字の読み込みと購入商品カテゴリについて間違いが見られますね。ここについては既存ソフトでも入力間違いのための機能実装はなされていることもありますし、それとの併用としては活用できそうですね。
ということでチェックシート作った後にChatGPTに読み込ませることで、その後の分析に繋げられそうですね。
作成と投入、どちらにおいても最終的な分析まで意識してChatGPTと対話していくことが大事になります。
おそらくチェックリストの活用でしたり、お客様情報の整理自体は過去に行われたことがあるのではないでしょうか?
それを生成AIでやろうとすることになるので、プロセスに置き換えという事になります。
また最終的な分析においては、目的があったうえでどんな情報も分析するか項目単位で意識することが大事になります。
生成AIも項目として整理していると情報が受け取りやすく、入力者の意図も組んで情報を出力しやすいです。
作成を指示する解きから、まさに言葉通り枠組みを意識するとよいでしょう。
いかがでしたでしょうか、チェックリスト活用の際に使えそうですか?
意外とこまごまと時間を使う事に使えそうだと便利に感じます!
是非アンケートや情報収集手段作成のサポート、またその後の分析に生成AIを活用してみてください。
4DLでは活用の支援だけでなく、生成AIも営業場面での活用にお悩みの場合などお気軽にご連絡いただければ相談に乗れますのでお気軽にどうぞ!