聴くチカラ研究所|4DL Technologies株式会社

BtoB営業で差をつける:DISC理論を使った伝え方の工夫

作成者: 荒巻順|2024/08/25 23:00:00

営業の仕事で一番大切なのは「お客様の話をしっかり聞くこと」とよく言われます。しかし、ただ聞くだけでなく、その後にどのように話を展開し、お客様にとって最適な解決策を伝えることが重要です。本日は、お客様のタイプに合わせた伝え方の工夫について考えてみましょう。

みなさん こんにちは《聴くチカラ研究所》の荒巻順です。ブログへのご訪問、ありがとうございます。

目次

1.営業のいちばん大事なことは「お客様の話をしっかり聞く」ことという正解と誤解

  • 話を聞くことの重要性
  • 聞くだけでは不十分な理由
  • お客様の話を深掘りするスキルの必要性

 

お客様の話を聞くことは、営業において確かに非常に重要です。聞くことができる営業担当者は、お客様のニーズや悩みを理解し、信頼関係を築くための基盤を持っています。

しかし、話を聞くだけでは、お客様の真のニーズに応えることができない場合もあります。特に、複雑なソリューションや長期的な提案を行う際には、聞くだけでなく、聞いた内容をどう活かしていくかが鍵となります。

例えば、お客様が抱える問題について表面的な話を聞くだけではなく、その背後にある真の課題を掘り下げることが求められます。

これには、的確な質問を投げかけたり、話の流れを適切にコントロールするスキルが必要です。お客様の言葉をただ受け取るだけでなく、その意味や背景を深く理解し、それを元に提案を行うことが、営業担当者としての成長につながります。

さらに、お客様が本当に求めているものを理解し、それを超える価値を提供するためには、聞くだけではなく、自分自身のスタイルを時には変化させる柔軟性も重要です。

これによって、より深い信頼関係を築き、お客様との長期的なビジネス関係を確立することが可能になります。

 

2.営業はお客様に最適な「課題解決方法」をお伝えして理解納得をいただかないと評価されない

  • お客様に価値を伝えることの重要性
  • 最適な解決策を提案するスキル
  • 理解と納得を得るためのコミュニケーション

 

営業の役割は、単に話を聞くだけではなく、お客様にとって最適な課題解決方法を提供し、その価値をしっかりと伝えることにあります。

お客様が抱える問題を的確に把握し、それに対する最善の解決策を提示することで、初めて営業担当者としての評価が得られます。

多くの場合、お客様は自身の問題を十分に認識しているわけではなく、表面的な症状だけを伝えてくることがあります。このため、営業担当者はお客様の話を深く掘り下げ、本質的な課題を見極める能力が求められます。

その上で、最も効果的な解決策を提案し、それをお客様に分かりやすく伝えることが重要です。

この過程で、営業担当者はただ一方的に解決策を押し付けるのではなく、お客様がその価値を理解し、納得できるようにコミュニケーションを取る必要があります。

これは、技術的な説明やデータの提示だけでなく、お客様の言葉や考え方に寄り添いながら提案を行うことを意味します。

また、提案した解決策が実際にお客様の期待に応え、成果を上げることができれば、営業担当者としての信頼と評価はさらに高まります。

こうして、営業活動は単なる売上の獲得ではなく、お客様に対する長期的な価値提供へと進化していくのです。

 

3.人それぞれコミュニケーション特性があるので、お客様の特性に合わせて説明できる営業が最強である理由

  • コミュニケーション特性の理解
  • お客様の特性に合わせたアプローチ
  • DISC理論によるタイプ別アプローチ

 

人それぞれに異なるコミュニケーションの特性があり、営業活動においてはこれを理解し、活用することが極めて重要です。

お客様のタイプに応じたアプローチを行うことで、提案の受け入れやすさが大きく変わるため、営業担当者はこのスキルを磨く必要があります。

ここで有用なのが「DISC理論」です。DISC理論は、Dominance(主導型)、Influence(影響型)、Steadiness(安定型)、Compliance(慎重型)の4つのタイプに人を分類するコミュニケーション理論です。

例えば、Dominance型のお客様には、結論を簡潔に伝え、迅速に行動できる提案を行うことが効果的です。一方、Compliance型のお客様には、詳細なデータや根拠をしっかりと提示することが信頼を得るために重要です。

このように、DISC理論を用いてお客様の特性を見極め、その特性に合わせた説明や提案を行うことで、商談がスムーズに進むだけでなく、より深い信頼関係を築くことができます。

営業担当者が自分のスタイルを押し付けるのではなく、お客様にとって最適な伝え方を意識することで、より効果的な営業活動が可能となります。

DISC理論を活用することで、お客様の反応を予測し、最適なアプローチを見つけることができるようになります。

これにより、営業の質が向上し、より多くのお客様に対して価値を提供できるようになるでしょう。

 

4.自分の特性を理解した上で相手が快適な受取をしてくれる「伝え方」を身につけよう

  • 自己理解の重要性
  • DISC理論による自己分析
  • 相手に合わせた伝え方の工夫

 

営業活動において成功するためには、まず自分自身の特性を理解することが重要です。

ここでもDISC理論が役立ちます。自分がDominance、Influence、Steadiness、Complianceのどのタイプに属しているかを理解することで、どのようにお客様とコミュニケーションを取るべきかの指針が得られます。

例えば、Dominance型の自分が、Influence型のお客様に対してあまりに直接的なアプローチをすると、相手にプレッシャーを与えてしまうことがあります。

逆に、Steadiness型の自分がDominance型のお客様に対して控えめなアプローチをすると、信頼を得ることが難しくなるかもしれません。

相手のタイプに合わせた伝え方を身につけるためには、自分自身の特性を理解した上で、相手の反応やコミュニケーションスタイルに合わせて柔軟に対応することが必要です。

例えば、慎重型のお客様には、論理的で体系的な説明を心がける一方で、影響型のお客様には、共感や感情を重視した伝え方が効果的です。

また、営業活動を通じて得られるフィードバックを活用し、伝え方の改善を図ることが重要です。他者からの意見や反応を積極的に取り入れ、自分のコミュニケーションスタイルを継続的に改善していくことで、より多くのお客様に納得してもらえる提案ができるようになります。

このようにして、自分の特性を理解し、相手に合わせた伝え方を工夫することで、営業担当者としてのスキルを高め、より効果的な営業活動を行うことができるでしょう。

 

5.まとめ

  • DISC理論を活用して自分と相手の特性を理解する
  • お客様に合わせた伝え方を実践する
  • 継続的なフィードバックと改善を大切にする

 

この記事では、お客様のタイプに合わせた伝え方の工夫について、DISC理論を交えながら解説しました。

営業活動において、自分自身のコミュニケーション特性を理解し、それに基づいてお客様の特性に合わせたアプローチを行うことが、成功への鍵となります。特に、相手にとって快適で受け入れやすい伝え方を意識することで、信頼関係を築き、効果的な提案を行うことができるでしょう。

また、営業活動を通じて得られるフィードバックを活用し、常に自分の伝え方を改善していく姿勢が重要です。このような継続的な取り組みによって、お客様との関係をより深め、長期的なビジネスパートナーシップを築いていくことが可能になります。

最終的には、自分のスタイルを押し付けるのではなく、相手に合わせた柔軟な対応を心がけることで、営業担当者としての成長を実現し、お客様に対して最大の価値を提供できるようになることを目指しましょう。

4DL Technologies株式会社はDiSCⓇ認定コンサルタントが所属しています。世界中利用されているEverything DiSC ワークプレイスというアセスメントツールを使った、営業力アップのコンサルティングやトレーニングも行っています。

ちなみに、私(荒巻順)のDiSC特性は《Di》です。とにかくスピーディに物事を進めたい、そして色々な人と関わりたいタイプです。お客様が慎重に物事を進めたいSタイプとか、詳細に理解をしたいCタイプの方だと判った場合には、どちらかと言うと自分を抑え気味にどう商談を進めるのか演じながら頑張っています(笑)

このレポートは、まず自己認識をすること。そして、他の特性の人とどう関わると相手が気持ちよく動いてくれるのかという風に使えます。※レポートは私自身の診断結果の出力ですが著作権は米国Willy社にあります。

ご興味のある方は、お問い合わせください。