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9月 29, 2024
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ChatGPT活用の成功法則:ビジネスプロンプトは設計前の準備がすべて

聴くチカラ研究所ビジュアル (8)-1

 

今回は「ビジネスに生成AIを活用したい場合は事前準備が大事」というテーマの記事です。事前準備というのは、主に情報収集を指します。

もちろん、ChatGPTに聞きながら進めるのも間違いではないのですが、生成AIの特性上最新の情報を持っていない場合もありますし、苦手な情報収集もあります。しかし、その苦手部分をどう補うというのが「使いこなすためのツボ」だったりするのです。

みなさん《聴くチカラ研究所》へご来訪ありがとうございます。4DL Technologies株式会社(フォーディーエル)の荒巻 順です。

目次

1. 事前準備とは「プロンプトを打つ前の情報収集」

DALL·E 2024-09-29 21.16.33 - An illustration representing preparing before creating a prompt for business use, featuring elements like magnifying glasses, documents, and charts

プロンプトエンジニアリングで最も重要なステップの一つが、事前準備です。

これを怠ると、プロンプトを打ち込んでも期待した結果が得られません。プロンプトとは、生成AIに与える指示書のようなもので、ビジネスにおいては、曖昧な指示では結果が伴わないことが多いです。

正確で効果的なプロンプトを作成するには、まずは「お客様のビジネスに関する情報」を十分に収集することが重要です。

例えば法人営業としてアカウントユーザーへの戦略を立案するときには「企業の沿革」「経営理念」「行動指針」や「代表者の価値観」といった外形情報に加え、企業の現状や課題を深く理解する必要があります。

トップマネジメントが打ち出すこれらの情報は、会社の方針や将来の方向性を示す重要な手がかりとなり、生成AIが提案する内容の精度を高める基礎となります。これらの準備を怠ると、プロンプトの指示が的外れなものとなり、成果に結びつかない恐れがあります。

 

2. 事前の情報収集不足によりプロンプト設計の失敗例

DALL·E 2024-09-29 21.18.11 - An illustration representing failure due to lack of research in prompt engineering for business use. The image shows a person looking confused in fr

事前準備が不十分だと、プロンプト設計に失敗し、期待していた成果が出ないケースがあります。

例えば、ある法人営業担当者がクライアント企業の背景やトップマネジメントの方針を十分に把握しないままプロンプトを打ち込んだ結果、生成AIが出力した提案がクライアントのニーズとかけ離れたものになってしまいました。

この担当者は、クライアント企業の経営理念や行動指針、さらには代表者が重視している価値観に対する理解が不足していました。そのため、プロンプトの設計自体が誤ってしまい、クライアントに信頼されるどころか、関係性を悪化させる結果となってしまったのです。

このような失敗を防ぐためには、プロンプトを打つ前の段階で、お客様企業に関する深い情報を収集することが不可欠です。

 

3. 「Google検索」と「マインドマップツール」を使おう

DALL·E 2024-09-29 21.20.19 - A comparative illustration showing Mind Map Tool vs Google Search for prompt engineering. On one side, a computer screen shows a Google search engin

では、どうやって効率よく情報を収集し、プロンプト設計に活かせるのでしょうか?その答えの一つが「Google検索」と「マインドマップツール」の活用です。

まず、Google検索では「お客様企業の沿革」「経営理念」「行動指針」「代表者のインタビュー記事」などを検索することで、企業の外形情報やトップマネジメントの意図をつかむことができます。

さらに、業界の動向や最新トレンドも調べることで、プロンプト設計に必要な知識を広く網羅できます。例えば、「ChatGPT 活用」「AI ビジネスの再現」「プロンプトエンジニアリング」などのキーワードを組み合わせて検索することで、最新の生成AI活用法に関する情報も手に入ります。

次に、マインドマップツールを使うことで、集めた情報を整理し、プロンプトの構造を視覚化できます。

マインドマップにすることで、情報を一目で俯瞰でき、プロンプトを設計する際に必要な要素の抜け漏れを防ぎます。これにより、プロンプトの質が向上し、生成AIが出力する内容がビジネスに即したものになるのです。

 

まとめと次回予告

 

今回は、プロンプトを設計する前の事前準備の重要性についてお話ししました。

生成AIをビジネスで活用する際、特に「お客様企業の背景情報」や「トップマネジメントの価値観」を正確に理解することが、プロンプト設計の成否を左右します。事前準備を怠らず、しっかりとした基礎を築くことで、生成AIがより精度の高い提案を行えるようになるのです。

次回は、プロンプトの文法についてさらに深掘りし、生成AIの出力をより効果的にするための具体的なテクニックを解説します。どうぞお楽しみに!

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4DL Prompt Design ANT-B1