AIを使いこなすことは、もはやSFの世界の話ではありません。2025年、ビジネスパーソンにとって必須スキルとなる「プロンプト」の基礎を、わかりやすく解説します。
OpenAIのChatGPTやGoogleのGeminiをはじめとする生成AIは、あなたのビジネスを大きく変える可能性を秘めています。
この章を読めば、あなたもAIのエキスパートに一歩近づけるはずです。
みなさん《聴くチカラ研究所》へご来訪ありがとうございます。4DL Technologies株式会社(フォーディーエル)の荒巻 順です。
目次
生成AIを操るプロンプトとは
- プロンプトは生成AIへの指示書
- プロンプトの質で出力の質が変わる
- 自然言語で指示できる
プロンプトって何か、一言で言うと、生成AIへの指示書のようなものです。
例えば、あなたが「今日の天気は?」とChatGPTに尋ねたとします。この「今日の天気は?」というのがプロンプトです。ChatGPTは、このプロンプトを受け取って、膨大なデータの中から今日の天気に関する情報を探し出し、あなたに教えてくれます。
「そんなの、Google検索と同じじゃないか」と思った方もいるかもしれません。確かに、どちらも情報を検索するという点では似ています。
しかし、ChatGPTやGeminiは、ただ情報を羅列するだけでなく、あなたの質問に合わせて、文章を生成したり、要約したり、翻訳したりと、様々な形で情報を提供してくれる点が違います。
そして、ChatGPTやGeminiが生成する情報の質は、あなたが与えるプロンプトの質に大きく左右されます。
例えば、「今日の天気は?」と聞くよりも、「東京都千代田区の今日の天気は?気温と降水確率も教えて」と聞いた方が、より具体的で詳細な情報を得られますよね。
つまり、プロンプトは、生成AIという魔法のランプから、あなたの望む情報という「魔法」を引き出すための呪文のようなものなのです。
そして、この呪文は、難しいプログラミング言語ではなく、私たちが普段使っている自然言語で書くことができます。だから、誰でも簡単に生成AIを操ることができるのです。
プロンプトの基本文法は簡単
- 特別な知識は不要
- 自然な言葉でOK
- 句読点も活用
「プロンプトって、何か特別な書き方があるんじゃないの?」そう思った方もいるかもしれません。
でも、ご安心ください。プロンプトの基本文法は、とても簡単です。特別な知識やスキルは必要ありません。あなたが普段使っている自然な言葉で書くだけで、ChatGPTやGeminiはあなたの指示を理解してくれます。
例えば、「明日の会議の議題を箇条書きでまとめて」のように、指示したい内容をそのまま言葉にするだけでOKです。
もちろん、より正確で詳細な情報を生成したい場合は、少し工夫が必要です。例えば、箇条書きの項目数を指定したり、会議のテーマを具体的に伝えたりすることで、生成AIはより的確な情報を生成することができます。
また、句読点を効果的に使うことも重要です。例えば、「。」や「、」を適切に使うことで、ChatGPTは文章の構造を理解しやすくなり、より自然で読みやすい文章を生成することができます。
プロンプトで「できること」「できないこと」
- 情報収集、文章生成、翻訳など
- 感情表現や創造的なタスクも得意
- 倫理的に問題のある生成や個人情報はNG
では、プロンプトを使うことで、具体的にどんなことができるのでしょうか?生成AIは、情報収集、文章生成、翻訳など、様々なタスクをこなすことができます。
例えば、
- 新規事業のアイデアを brainstorming する
- 顧客への提案資料を作成する
- 英語のメールを日本語に翻訳する
- プログラムのコードを生成する
といったことが、プロンプトを使って簡単に実現できます。
さらに、ChatGPTやGeminiは、感情表現や創造的なタスクも得意としています。
例えば、
- 詩や小説を書く
- 歌詞を作曲する
- ジョークを言う
といったことも可能です。
ただし、ChatGPTにも限界はあります。倫理的に問題のある内容や、個人情報を含む内容を生成することはできません。
また、ChatGPTはあくまでも言語モデルなので、現実世界についての知識や経験は限られています。そのため、最新の情報や専門的な知識が必要な場合は、他の情報源と併用することが重要です。
今回は「プロンプトとは何か」について解説しました。プロンプトは、生成AIを操るための基本的なコマンドであり、その書き方によって、得られる結果が大きく変わることを理解していただけたでしょうか?
次回は、いよいよ「ビジネスプロセスを再現するプロンプト」について解説していきます。「ChatGPTをビジネスにどう活用すればいいのか?」「具体的なプロンプトの書き方を知りたい!」そう思っている方は、ぜひ次回の記事も読んでみてください。