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1月 21, 2024
3 min read time

リスキリングにつながる研修とは

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リスキリングというキーワードが最近よく使われます。その際にどのような研修・セミナー・トレーニングを選ぶのが最適なのかを考えてみます。

みなさん こんにちは、《聴くチカラ研究所》の荒巻順です。ブログへのご訪問、ありがとうございます。

 

・リスキリングとは

リスキリングとは《技術革新による失業を避けるための新たな技能を身につける》と言う意味です。

よく生涯学習の《リカレント》というキーワードと近しい意味として捉えられることがありますが、本質は全く違うと思います。

生涯学習というのは、人間としていくつになっても学び続けるという考え方を元に、学校で学ぶことや職務で学ぶことの他に、人としての成長を知識の習得という面から支えるということです。

ですので《リカレント》は広義では教養を身につけるために趣味の範疇も入ると考えてもいいかもしれません。

今までも、色々な時代に新しい技術が出現し、そのたびに職を失ったり、望まない職種に変更したりしてきたのは事実です。昔は、タイプライターなんて花形の職業がありましたが、ワープロやPCの出現ですっかり誰もが使える技能になっていますね。

デスクワークだけではなく、ファクトリーワークでも同じようなことはたくさん起きています。例えば溶接ロボットの出現によって、溶接作業が自動化されて、大量生産型の構造物の溶接は全部人間の手を離れたとかです。

今も、これからも新しいテクノロジーは、私たちの働く領域にドンドンと進出は間違いなくしてくるでしょう。その進出をのんびりと眺めているとどうなるかは自明です。

 

・リスキリング研修の講座テーマの選び方

では、新しい時代の新しいテクノロジーを学ぶためにはどうすればいいのか?自分の職を失わないようにする。自分の職域を変えて収入を上げるためにはどうすればいいのか?

まず大きく分けて、ビジネスパースンには3つのスキルが必要といわれています。

皆さんは人事系でよく言われるカッツモデルという言葉は聞いたことはありますか?

組織をマネジメントする層を3つ《ロワーマネジメント》《ミドルマネジメント》《トップマネジメント》に分類し、それぞれのそうで必要なスキルウェイトを分類したモノです。判りやすく画像を引用したいのですが、著作権とかに引っかかると嫌なのでここをクリックしてください。

ロワーマネジメント →  専門的なスキルを強く求められる

ミドルマネジメント → 内外の関係部署などとの調整的なスキルを求められる

トップマネジメント → 将来の不確定なことの仮説定義など概念的なスキルが求められる

さて、皆さんはどの層に位置づけられているのでしょうか?このカッツモデル的な視点で言えば、上の層に上がるにもリスキリングは必要と見えるかもしれません。

しかし、いちばんはじめに書いたリスキリングの定義を思い出してください。キーポイントは《新しいテクノロジーの出現》のより学び直しということです。

もちろん、職位が上がることや役職が上がることで学び直さなくてはいけないこと、学び付け加えないといけないことはたくさんあります。

しかし、職位や役職が上がることで学び直しが必要なテクノロジーというのはあるのでしょうか?たぶん、あまり、きっと、ありません。

ということは、研修業界で言われるところの《階層系研修》にはリスキリングの要素というのは少ないと言えるかもしれません。

ではもうひとつよく言われる《業務系研修》にこそ、リスキリングの要素が出てくるのでしょうか? 一般的にはそう考えても間違いは無いと思います。

例えば技術職の人たちは、新しいプログラミング言語が出てきたり、新概念のハードウェアが出てきたら、これはもう開発元や専門家に教わらないと仕事になりません。

では、事務職の人たちの業務系の知識とはどうやって学ぶのでしょうか?

実は、事務職というのはやり方はいかようにでもなる職種なので、実は技術職よりも学ぶと言う意味ではいい加減な世界がまかり通っています。理由は《解釈次第でなんとかかなる》ことが多いからです。技術職は《解釈が統一されている》からこその世界だからです。

逆な言い方をすれば《解釈を統一》しないと品質や効率に問題が出るので、事務仕事は《マニュアル》が存在し、その内容に沿ってやることが求められます。

これは、テクノロジーの世界ではなく、その会社の、その組織の、風土文化なども含めた結果として染みついた垢も含めて口述の延長線だと思います。

では、事務職の人たちに影響が出るようなテクノロジーが変わったらどうやって学べば良いのでしょう。

 

・YouTubeでリスキリングができるか

昔、ワープロが出現したときは、担当者がメーカーマニュアルを読んだり、メーカーからインストラクターを呼んで講習会などをしていました。

その後、PCが普及し、ワープロが駆逐され、一人一台のPCが机の上に並ぶようになったらどうなったかです?会社として一人一人にましてリテラシーどころか意識の違いのある人達に、ワープロ時代みたいにメーカーからインストラクターを呼んでいたらいくら予算が合っても足りません。

そうするとどうなったかというと、PCの好きな人、PCの得意な人に教わるという文化の発生です。昔はこれでもよかったのでしょう。まして、本当に出始めのPCはマニアの世界ですから、マニアは頼られることに快感を感じている人もたくさんいました。

そして意識の多少高いマニアではない人はどうしたのか。書籍を買って勉強したのです。リスキリングとは当時は言いませんでしたが、これこそIT時代の《リスキリング》の走りと言えるかもしれません。

さて、そんな中で最近は無料で学ぶことのできるコンテンツもYouTubeに増えてきました。動画ですから、見る方も好きなタイミングで見ることができます。そして、コンテンツの質も昔に較べると本当に上がったと思います。

我々教えるプロが参りましたと唸るような出来映えも多く見受けられます。

ですので、YouTubeでリスキリングができるか?できないか?という意味では、良いコンテンツにさえであうことができれば、リスキリングに繋がる可能性は高いと思います。

 

・まとめ「リスキリングの目的と合致した研修を選ぶ」

しかし、YouTubeなどの無料コンテンツには限界が存在すると思います。無料ゆえに、誰にでも使える汎用的な学びしかできないのです。

YouTubeで稼ごうという人は、無料で提供する分を大量な《登録者数や再生数》を稼がないとGoogleからの広告収入が得られません。そうなれば、汎用性のある一般的なところでお客様を集めないとなりません。

そんな《リスキリング》に良い状況が拡がる中、最近は大手企業も汎用的にどこの部署でも使える《ジェネラリスト》ではなく《ジョブ型雇用へのシフト》という名前の《スペシャリスト》育成にシフトしている流れがあります。

これか言い換えると《汎用的なテクノロジー》を学んでいるだけではなく、《特定業務にフィットするテクノロジー》を学んでいないとダメよと言うことだと思います。

例えば《ChatGPTがビジネス現場で自在に使えるようになる!》というタイトルの研修があったとしましょう。何を学べるのかはカリキュラムを見ると判ります。

1.ChatGPTとは

2.プロンプトの作り方と打ち方

3.メール文章をChatGPTで効率よく作る

4.出張報告書を新幹線の中で5分でChatGPTに書いて貰う

・・・・・

これも、大事な学びですが《リスキリング》になりますか?という話です。繰り返しますが《テクノロジーを活用する専門知識や技能を付けることで専門職として生き残る》ことが《リスキリング》です。

つまり、身につける技能に《主語》として《専門分野名》が入っている所まで学ばないと《リスキリング》とはならないと言えます。

4DL Technologies株式会社では、法人営業でのコンサルティングセールスに特化した、ChatGPTのリスキリングトレーニングをこんな設計にしていますので、ぜひご覧ください。

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もちろん、ChatGPTの幅広い汎用的な機能を学ぶことも大事ですので、別バージョンでは《汎用性のあるChatGPTトレーニング》も開発予定です。(できるだけ安価に)