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3月 9, 2025
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オフィスのチームDXを生成AIで進める ~ MS365 Copilotの《 職場 / Web 》って何がちがう? ~

聴くチカラ研究所ビジュアル (32)-1

 

MS365 Copilotを使って情報検索をして、色々な調べ物をすることも可能です。

今回はMicrosoft365 Copilotの画面を開けると一番上にある「職場 / Web」の違いを実際の検索結果を比較しながら理解をしていきたいと思います。

みなさん、《聴くチカラ研究所》へのご来訪ありがとうございます。4DL Technologies株式会社(フォーディーエル)の荒巻 順です。

 

先ずは一番上のスイッチを《職場モード》で調べてみます

プロンプトは《非エンジニア向けのプロンプトデザインをトレーニングと提供している会社を10社ピックアップしてください》という指示です。

スクリーンショット 2025-03-08 111608-1

グレーアウトしている所は、とある会社名が入っています。

その会社には、昨年の10月頃だったと思いますが、メールをつかって4DLのトレーニングメニューである「ANT-B1」を取り扱っていただけませんか?というセールスメールを送らせていただいただけです。

つまり、《職場モード》でMS365 Copilotに調べさせると、職場の(今回は私のローカルPC内)情報から調べてきたということになります。

しかし、実際のメールには「取り扱ってくれませんか?」という趣旨の依頼文面しかありませんが、MS365 Copilotは「取り扱っています」という商談が成立したが如くの生成をしています。

全く意味が違いますよね?

これが、生成AIのハルシネーションと言われる現象です。ローカルPCを検索して、関連情報を引っ張ってくることはしていますが、そこに生成AIが解釈を入れてしまっているということになります。ちょっと、注意深く使いたいですね。

 

《Webモード》に切り替えて同じプロンプトで調べて貰います

スクリーンショット 2025-03-08 111311

同じ《非エンジニア向けのプロンプトデザインをトレーニングと提供している会社を10社ピックアップしてください》と言うプロンプトで《Webモード》で検索してみました。

グレーアウトしている所は、《職場モード》と同じく会社名(4DLにとってはコンペティターということになります)を出しています。

この《Webモード》での情報は、最新のWeb検索から取得され私たちに提供されています。つまり、《Webモード》はインターネット上から最新の情報を検索するということになります。

各社の後ろにある生成は、各社のWeb情報を要約していることを意味しており、実際にネット上に掲載されている情報が知りたければ、「それぞれの企業の該当する情報のあるURLを教えて下さい」と続けると、以下の様にリンクが提示されます。

スクリーンショット 2025-03-08 122623

同じ情報をGoogleで検索してみます

《非エンジニア向けのプロンプトデザインをトレーニングと提供している会社を10社ピックアップしてください》というプロンプトと同じ文字でGoogle検索に入れてみると、どうなるか試してみます。

スクリーンショット 2025-03-08 111446


もちろん、この画像の下にも続くのですが、上位は(ありがたいことに)全部4DL Technologies株式会社が占めています。

そして、画像には出ていませんが下位に現れる他社の名前は、MS365 Copilotが《Webモード》で調べてくれた企業とは全く異なる会社でした。

■まとめ

ここまでで判ったのは、MS365 CopilotがWebで調べてくるアルゴリズムは、今まで使い慣れてきたGoogle先生のアルゴリズムとは全く異なるということです。

Googleは検索キーワードを基準に、そのキーワードに対して「事実としてのURL」だけを表示しており、表示順にはGoogleのSEO意図がありますが、内容自体に解釈は入っていません。

つまり、MS365 Copilotでの情報調査には生成AIの「解釈」が入り込み、時に「事実ではない」情報を提示することもあると理解する必要があります。

しかし、MS365 Copilotのアルゴリズムは、Google検索とは異なり、プロンプトの入れ方次第で自分では検索しきれない情報も引き出すというメリットも持っています。

そういう意味で、MS365 Copilotでの情報検索だけではなく、Google検索も並行しながら利用する必要もあると感じます。最終的に生成AIから出てきた情報をどう使うかの判断は、私たち人間の役割でもありますので慎重さが求められます。

しかし、生成AIが出てきたコトでGoogle検索とは違った、幅が広いそして深い情報調査ができる様になったというメリットは大きいと思います。

ということで、最後に宣伝です!

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