「Stella AI for Bizを取り扱うことになった。しっかりお客様に提案しましょう!」。上司の言葉はシンプルだが、チームの手元には体験用に貸与されたIDが目の前にあるだけ。
アカウントユーザーに価値を語れないまま提案するのは、中身のない箱を売るようなもの。モノ売りから脱却したあなたのその不安、痛いほどわかります。
ですが、ご安心を。その“空っぽ感”こそが、最強の提案力を手に入れるスタートラインなのです。
AIソリューションの先駆として、営業活動で苦労してきた4DL Technologies株式会社だからこそ。そして、ドコモの代理店法人営業を知り尽くす4DLだからこそ、よくわかることがたくさんあります。
みなさん こんにちは《聴くチカラ研究所》の4DLの荒巻順です。ブログへのご訪問、ありがとうございます。
目次
1.Step1:“触らずに売れる”は幻想です!忙しくても触れる──朝イチ10分チャレンジ
- ポイント1:夜の面倒な作業を、朝のAIに投げる
- ポイント2:「完璧な指示」より「雑な壁打ち」でOK
- ポイント3:まず自分が“お、これ使える!”を体験する
「Stella AI for Biz、便利らしいな」。
そう思いながらも、あなたの現実は朝から見積作成、午後は顧客訪問、夜は溜まった議事録と日報処理…の無限ループ。
体験IDの入ったメールは、受信ボックスの深海に沈んだままで、気づけば一週間。この“触れないジレンマ”、多くの代理店AMが抱えているのではないでしょうか?
「触らずに提案すれば、結局“オプション”のモノ売りで終わる」。そのあなたの予感は、残念ながら的中します。
自分がその価値を熱っぽく語れないツールを、お客様が使い続けてくれるはずがないのです。
ではどうするか?答えはシンプル。「朝の10分」をAIとの対話時間にすること。
夜に回しがちな面倒な作業、例えば「昨日の〇〇様との打ち合わせ議事録の要約」を、朝イチでStella AI for Bizに放り込んでみるのです。
「完璧なプロンプト(指示文)なんて知らない」?結構です。最初は「以下の議事録、要点を3つにまとめて」くらいの雑な指示で十分。
返ってきた答えがイマイチなら、「もっと営業目線で、次のアクションプランも付け加えて」と、まるで新人の部下に指示を出すように対話を重ねてみてください。
重要なのは、Stella AI for Bizを完璧に使いこなすことではありません。
あなたが「お、こいつ意外と使えるじゃん」という小さな成功体験を、まず自分自身にプレゼントしてあげること。
その“個人的な感動”こそが、無味乾燥な機能説明を、熱を帯びた提案ストーリーに変える最初の燃料になるのです。
2. Step2:体験を数字に──“時短KPIシート”で提案ストーリーを作る
- ポイント1:自分の時短効果を“秒単位”で見える化する
- ポイント2:“便利”という感覚を“利益”という数字に翻訳
- ポイント3:自分だけのROIが、最強の提案ストーリーになる
「AIで議事録作成が3分から30秒になった!」…この感動、あなただけのものにしていませんか?
多くのAMが「AIは便利です」という“感想”や”パンフレットのキャッチコピー”で止まってしまい、提案の場で「で、そのAI買うと、ウチの現場がどうかわるの?」というアカウントユーザーのシンプルな問いに答えられません。
単なる回線契約や端末販売なら法人契約なら相対取引という武器がありましたが、Stella AI for Bizにはそれがありません。※ここは4DLの推測ですので間違っていたら読み替えてください
そこでクロージングシーンで取り出してほしいのが、あなただけの“自分で体験した時短KPIシート= 確固たる証拠 ”です。
大げさなものである必要はありません。スプレッドシートに「タスク名」「Before(時間)」「After(時間)」「削減効果(分)」の4項目を作るだけ。
ここに、あなたがStep1で試したタスクを記録していくのです。
・「A社議事録作成」Before: 20分 → After: 3分(▲17分)
・「B社向けクレーム返信メール下書き」Before: 30分 → After: 5分(▲25分)
・「新規提案のブレスト」Before: 60分 → After: 15分(▲45分)
どうでしょう。1週間も続けば、あなた個人の「AIによる削減時間」がくっきりと浮かび上がってきます。これが、あなたのアカウントユーザーに刺さる、費用対効果のきっかけになるのです。
「先日、このStella AI for Bizを自分で試したんですが、議事録作成が平均15分短縮できたんです。私レベルでこれですから、御社の営業部20名で展開すれば、単純計算で1日300分、月間で約100時間以上の工数創出に繋がります。この時間を新規顧客へのアプローチに使えれば…」
もう、あなたは“上からおりてきた商材の取り次ぎ担当”ではありません。
自身の体験という、誰にも真似できないリアルな体験と数字を根拠に、顧客の未来を語れるパートナーへの第一歩を踏み出したのです。
3.Step3:チームで共有──スクショ投稿&テンプレ化で脱“回線脳”
- ポイント1:成功体験は、チャットにスクショ1枚で即共有
- ポイント2:「これ、どう思う?」と、チームを巻き込む
- ポイント3:“自分だけの武器”を“チームの標準装備”へ
「Stella AI for Biz、使ってみたら結構いいぞ…」。
でも、あなたの所属するチームの現実はどうでしょう。営業会議の議題は新料金プランと端末在庫の話ばかり。
チームチャットにAIの話題を投げても「へぇ」で終わり。「よし、君がまず調べて提案資料を作ってよ」と、AIの威力を実感していない上司に丸投げされるのがオチではないでしょうか。
「自分ひとりで試行錯誤→提案→サポート」の“孤独な戦い”は、工数を爆増させ、失敗すれば全責任を負うハイリスクな賭けです。
この状況を打破する鍵は、「完璧な資料」ではなく「気軽な共有の仕組み」にあります。
あなたが「お、これ使える!」と思った瞬間を、スクリーンショットに撮って、チームチャットに投稿するのです。その際、長文の解説は不要。
「(Stella AI for Bizの画面スクショを貼り付けて)このプロンプトで〇〇の作業を投げたら、一瞬でここまでまとめてくれた!予想以上かも。皆ならどう使う?」
この“問いかけ”が重要です。
一方的な報告ではなく、「どう思う?」と問いかけることで、他のメンバーが「俺なら顧客への提案構成案を作らせるかな」「そのプロンプト、少し変えれば見積依頼への返信にも使えそう」と、アイデアを乗せやすくなります。
こうした小さな成功事例の共有が2、3回続けば、チームの空気は変わります。
「田中が面白いことやってるな」から「うちのチームの新しい武器になりそうだな」へと意識が変化するのです。あなたが発見した“ベストな使い方”は、もはやあなた一人のものではありません。
チームの提案テンプレートという、強力な標準装備へと昇華していくのです。
4. Step4:お客様に自分のAI体験を「自慢」からはじめてみよう!
- ポイント1:機能説明より、自分の“AI武勇伝”を語る
- ポイント2:「実は僕、最近…」で始める自然な3分デモ
- ポイント3:“凄い技術”ではなく“面白い相棒”として紹介
さあ、いよいよ顧客への提案です。しかし、ここでいきなり「Stella AI for Bizのご提案ですが…」と切り出すのは三流のやり方。それでは「また何か売りつけに来たな」と、相手に身構えさせてしまいます。
あなたが語るべきは、機能や料金ではありません。あなた自身の、個人的で、少しだけ自慢げな「AI体験談」です。
商談の冒頭、雑談の流れでこう切り出してみてください。
「〇〇さん、そういえば僕、最近ちょっと面白いツールを使い始めたんですよ。昨日の夜、5件分の議事録作成が15分で終わっちゃって。いつもなら2時間コースなのに(笑)」
これは提案ではなく、あなたの「武勇伝」です。
相手は「へぇ、何それ?」と身を乗り出してくるはず。そこがチャンスです。
「よかったら今、3分だけ見てみます?」と、あなたのスマホやPCで、実際に議事録を要約してみせる。これが最強のデモンストレーションです。※この部分は体験IDの利用規程に従ってください
ポイントは、AIを「凄い技術」としてではなく、「自分の仕事を楽にしてくれる、ちょっとお茶目な相棒」として紹介すること。
あなたが楽しそうに、そして少し得意げに語る姿は、どんな美辞麗句を並べた提案資料よりも、お客様の心を動かします。
「便利そうだけど、ウチで使えるかな…」とお客様が言ったら、すかさず深掘りヒアリングの出番です。
「ちなみに、御社では現在、情報共有や資料作成にどれくらいの時間をかけていらっしゃいますか?」と、あなたが通ってきた道を、今度はお客様と一緒に歩き始めるのです。
もうあなたは、単なる物売りではありません。お客様の課題に寄り添い、共に解決策を探すAIソリューションのコンサルタントです。
5.まとめ──2週間で「使える・語れる・売れる」ドコモ代理店法人AMへ
- まず、自分の“面倒くさい”をAIにぶつけることから始めよう。
- 自分の“時短効果”を数字にして、自分だけの提案ストーリーを創ろう。
- 完璧な報告書より、雑談レベルの“スクショ共有”でチームを巻き込もう。
ログインすらしなかった体験IDが、今やあなたの強力な武器に変わるイメージは湧いたでしょうか。
「AIを売る」と考えると難しく感じますが、「自分の成功体験を自慢する」と考えれば、少しハードルが下がりませんか?
この2週間、あなたはStella AI for Bizという“相棒”を育て、その成長物語をお客様に語るだけです。
その物語の主人公は、AIではなく、お客様の課題解決に熱中する「あなた自身」です。その熱意こそが「他社より高くても、あなたから買いたい」と言われる付加価値の高い人材への扉を開きます。
さあ、まずは今日の議事録から、あなたの物語を始めてみましょう。
長文におつき合いいただきありがつございました。