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12月 26, 2025
6 min read time

2026年、ドコモビジネスの法人営業は「経営の会議室」へ。——製品説明を捨て、KGIを合意せよ。

ドコモビジネスの法人営業は「経営の会議室」へ

NTTドコモビジネス専用AIエージェント"ANC"で、営業現場の「壁」を突破する。

 

みなさん こんにちは《聴くチカラ研究所》の4DL Technologies株式会社CCO荒巻順です。ブログへのご訪問、ありがとうございます。

makeAIworkforyou

 

私は、iモード前夜から数えれば約30年もの間、地域の中小中堅企業を対象にしたドコモビジネスの法人営業が変容し続ける現場を、その最前線で見続けてきました。

折りたたみケータイを誰もが持ち始め、iモードが世界を変え、スマホが日常を塗り替えていく。その裏側で、数多の営業たちが、泥臭く顧客と向き合い、汗を流し、時には「回線屋」という言葉に唇を噛みながら戦ってきた姿を、私は知っています。

代理店向け資格認定制度(法人スペシャリストなど)の設計に携わってきたのも、その「現場の誇り」を確かな価値に変えたかったからです。だからこそ、今あえて、厳しい言葉を贈ります。

この記事の目的はひとつ。来年あなたが「製品説明」ではなく「KGI合意」を目的に、顧客の経営層アポを取りに行ける状態をつくることです。

2025年の終わりに、私たち自身の「立ち位置」を、もう一度定義し直しましょう。

 

0. 「地域DXパートナー」という看板の、その先へ

 

「地域DXパートナーとして現場課題に寄り添う」 この数年、みなさんが掲げてきたスローガンは正しかった。現場に入り込み、汗をかき、信頼を勝ち取る。それはドコモビジネス営業の美徳であり、強力な武器でした。

しかし、2026年。そのステージはもはや「前提」となりました。

現場の困りごとを解決する「良き伴走者」であることは、最低条件であり、もはや差別化ではありません。

次は、「経営の会議室に入る」番です。

現場の便利を支える「ツールベンダー」で終わるか、企業の未来を左右する「ビジネスパートナー」へ昇華するか。

今、私たちはその決定的な分岐点に立っています。

 

【補足:KGIとKPIの違い】

ここで言葉の定義を揃えておきましょう。

  • KGI(Key Goal Indicator): 「重要目標達成指標」。最終的に会社が成し遂げたい「結果(売上、利益、市場シェアなど)」、つまり「どこに辿り着きたいか」を指します。
  • KPI(Key Performance Indicator): 「重要業績評価指標」。KGIを達成するための中間の「プロセス(商談数、解約率、稼働率など)」、つまり「どうやって辿り着くか」を指します。

今、現場で求められているのは「プロセスの改善(KPI)」の話ではなく、顧客が目指す「最終的な目的地(KGI)」そのものへの合意なのです。

 

【1分セルフチェック】

あなたの現在の提案は、どちらの言葉で語られていますか?

  • 「現場の不便」を解消する、ツール(SaaS/回線)の言葉
  • 「経営のKGI」を達成するための、構造変化の言葉

1. 私たちが歩んできた「DX三段階」という旅路

 

ドコモビジネスの営業が提供してきた価値は、時代とともにその重力を変えてきました。

  1. デジタイゼーション(回線・端末):

     

    「繋がること」そのものが価値だった。それは広大な「顧客基盤」を築く時代でした。

    2.デジタライゼーション(クラウド):

    セスを効率化し、コストを収益に変える。「収益基盤」を強固にする時代。

    3. DX(関係資本):

そして今。蓄積されたデータと関係性から、次の「一手」を導き出す。「意思決定(関係資本)」を支える時代です。


多くの営業が、まだ「2」の効率化提案の引力に囚われています。

しかし、AIが「コパイロット(副操縦士)」として当たり前に存在するこれからの時代、機能説明を主戦場にする法人営業は、真っ先にAIに置き換わります。

私たちが提供すべきは「機能」というモノではありません。「経営の意思決定を支える、深く長い関係性(キャピタル)」そのものなのです。

 

2. 「現場の承認」を、経営を動かす「燃料」に変える

 

なぜ、魂を込めた提案が「検討します」という冷ややかな言葉で止まってしまうのか。

誤解しないでください。あなたがこれまで積み上げてきた「現場の会議室」での営みは、極めて価値の高いものです。

現場の痛みを知り、信頼を勝ち得ているからこそ、ドコモの営業は顧客の深部まで入り込める。それは誰にでも真似できることではありません。

しかし、AI時代のDX提案において認識しなければならないのは、その「現場での承認」は、ゴールではなく「経営の会議室」へ踏み込むための強力な燃料だということです。

現場は「今の仕事がどう楽になるか」を求めますが、経営は「来年の数字がどう変わるか」を見ています。現場の信頼というパスを、経営の意思決定(KGI)へとつなげる。

この「一歩踏み込む勇気」と「翻訳能力」こそが、AIに代替できない、これからのドコモビジネスの法人営業の真価なのです。

 

3. 「ハンドル」を握るための「急所」の見極め

 

経営層を動かすのは、綺麗事の並んだ資料ではありません。彼らが「そこだけは譲れない」「そこが動けばすべてが変わる」と確信している「急所」を突けるかどうかです。

戦略を語りながらも、泥臭い導入の壁を一歩先回りして提示する。これこそが、30年現場を見てきた私たちが持つべき「凄み」です。

 

【経営を動かす「急所」の具体例】
  • 部門間KPIの不一致: 「営業は数字を追いたいが、管理部門はリスクを最小化したい」という、組織の歪みからくる停滞。
  • 三すくみの対立: 情シス、現場、セキュリティ。それぞれの正義が衝突し、誰も旗を振れない「責任の空白地帯」。
  • データの「ゴミ箱」化: 「命名規則も権限もバラバラで、AIを導入してもゴミしか出力されない」という、本質的な恐怖。

 

ここを外すと、どれほど高機能な製品も「ただの金食い虫」に見えます。

逆にここを言い当てれば、経営層は「お前、わかっているな」とハンドル(主導権)をあなたに預けます。

 

4. 2026年、あなたは「何者」として戦うか

 

私たちは「回線屋」から「地域DXパートナー」へと歩んできました。

そこで得た信頼を土台に、今こそ私たちは地域DXパートナーとしてのあり方をさらに「シフトアップ」させ「経営の意思決定をデザインする参謀」へと進化する時です。

これは単なる個人のスキルアップではありません。KDDIやSoftBankといった競合他社に先んじ、AI時代の法人営業において圧倒的な優位性を築き、勝ち切るための「組織としての変革」そのものです。

この変革を支え、具現化するために存在するのが、ANC(AI Native Consulting Sales(ドコモビジネス専用のAIエージェント))です。

2025年、ドコモビジネスの地方と都内の営業現場で徹底的に鍛え抜かれたANCがバージョンアップします。

「新ANC」が、いよいよ2026年1月から稼働を開始します。まずはとある代理店様の3カ所法人拠点に導入されます。

これは単なる営業支援ツールではありません。

あなたが心から「この企業の未来を、ドコモの力で変えたい」と願う重要案件に、あなたの全知見と戦略的思考を注ぎ込むための「加速装置」です。

あえて、綺麗事は抜きにしましょう。

全ての案件でこれをやり抜くのは、並大抵の労力ではありません。

でも、「来年、たった1社だけでいい」。あなたが心から願うその案件に、新しく生まれ変わったANCの力をぶつけてみてください。

その1社で勝ち得た「経営層との共鳴」は、あなたの営業人生の「OS」を根底から書き換えるはずです。

 

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ANC(AI Native Consulting Sales)に興味を持ち、自らのチームや拠点でその真価を試してみたい法人営業マネージャーや拠点リーダーの方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

NTTドコモビジネスの中小中堅企業における法人営業の酸いも甘いも知り尽くした4DL Technologies株式会社が、現場の突破口として開発したNTTドコモビジネス専用ソリューション、それが”ANC”です。

2026年、あなたの拠点の営業力を劇的に進化させる第一歩として、ぜひその手で体感してみてください。トライアル利用のおご相談も可能です。

▶︎ ANC導入・活用に関するお問い合わせはこちら

 

2026年、ドコモビジネスの法人営業の誇りを持って、経営の会議室へ向かいましょう。

扉は、あなたの手で開けるのを待っています。