なぜ、顧客の“言う通り”に応えた提案が、通らないのか? ― 伸び悩む僕が気づいた、「問いの立て方」が生み出す本当の信頼 ―
プロローグ:また、この言葉だ… 「今回は見送らせてください」
「あ…これ、聞いたほうがいいよね?」そう思った瞬間には、もう誰かが次の話題を始めていた。タイミングを逃してしまった自分を悔やみながら、黙ってメモを取り続ける。
静まり返った会議室。あの瞬間ほど、DX推進リーダーとしての自分の無力さを痛感したことはない。経営陣の威光を借り、鳴り物入りで導入したChatGPT。